X(旧ツイッター)で、暗号資産で3000万円たまったからFIREするとか、5000万円たまったからFIREするというのをよく見かけるようになりました。
FIREの意味を知りませんでしたが、副業の報酬が会社員の報酬を上回ったときに、会社員をやめて副業に専念することらしいです。
暗号資産以外に収益を得る方法を持っているのなら別ですが、3000万円や5000万円の預金残高でFIREするというのは、正直意味が分かりません。
仮に会社員の給与収入が手取り年収で800万円あったとすると、毎年800万円以上を得るには、株やFXなどの収入がうまく行って原資の15%の利益だとすると、原資は5400万円以上必要ですし、5400万円ではこの原資は増えることがありません。
仮に1億円持っていたとしても、この計算ではうまく行って年間利益は1500万円です。上級会社員並の生活はできるかもしれませんが、それでも経営者の生活水準には及びません。
金利上昇があったとしても預金金利は今のところ上がりませんから、預金残高は減る一方です。
面白いのは、5000万円の預金残高で富裕層に入ったと宣言する人がいることです。
私の認識では、富裕層とは年収で1億円以上の人で、1億でも富裕層の初期段階に過ぎません。
年収1億とは、毎年1億円以上が収入として継続的に入ってくることで、単に預金残高が数千万円では、とても富裕層とは言えません。
万一にも収入が途絶えたときは、数千万円なんて、会社員並の生活であっても数年で消えてしまいます。
私は(今のところ)富裕層ではありませんが、本物の富裕層なら私の周りに10人以上いますから、彼らがどんな生活をしているかを良く知っています。
彼らは全員が会社員ではありません。自分で複数の起業を行い、企業経営で収入を安定させ、しかも朝から晩まで仕事漬けではなく、平日は趣味三昧で遊んで暮らしています。
ただし、その趣味はすべてマネタイズに直結していて、遊ぶことが収入をもたらすことにつながっています。彼らの起業もマネタイズの延長線上にあります。
彼らは有望なマネタイズ案件だけを扱っているので、株やFXなどでも負けることはなく、100倍の利益などは狙わず、20%(1.2倍)の利益をコツコツと積み上げています。
ただ、分母が大きいので利益も大きいです。
何を言いたいかといえば、暗号資産で運良く何百倍にもなる時代は過ぎました。暗号資産そのもので莫大な利益を出すことは今後は難しくなります。暗号資産は有望な投資の一つに過ぎないことです。
でもビットコインでも2倍、3倍の利益はまだ見込めますし、暗号資産で会社員並のFIRE生活はできると思いますが、これから始めて本物の富裕層になろうと思うのは非現実的だと思うのです。
本物の富裕層になるには別の方法を実行しなくてはなりません。
ビットコインがいつまで有望かは分かりません。10年後はGOLD並に10倍になっているかもしれませんが、そうでないかもしれません。
暗号資産で言えば、ビットコインが最も有望で、安く買って高く売ることを繰り返しつつ、一定額は長期間保有しつづけることで、資産の底上げをねらいます。
その時々で成長している何かに投資することが重要なことだと思うのです。
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