ビットコインは2025年5月1日現在1373万円と好調です。
最近またいろいろな人がビットコインの価格上昇について色々な予測を始めています。
『米アーク、2030年末のビットコイン価格目標を最大240万ドルに引き上げ』
これなんか完全に期待値でしょうね。240万ドルは、3億4800万円(1ドル145円として)にもなります。
『ビットコイン、早ければ年内に25万ドル到達の可能性:カルダノ創設者』
これも相当の楽観的な予測と思います。25万ドルは1ドル145円として3,600万円にもなります。
ビットコインは、マイニングによってのみ新たなビットコインが発行されます。4回目の半減期でマイニング報酬が3.125ビットコインになり、おおむね4年ごとの半減期でマイニング報酬は2分の1ずつに減っていきます。
マイニングに莫大な費用をかけてきたマイナーが、かけた費用に報酬が見合わなくなったとき、マイナーを撤退するのが見えています。
マイナーが減れば、世界中のどこにでも30分程度でビットコインを送れるという、決済手段として最大のメリットが危うくなります。
これらにビットコインがどのように対応していけるのかを探ってみました。
ビットコインの価値について
ビットコインは、デジタルゴールド、インフレヘッジ、分散型金融など、様々な用途で需要が高まっています。
個人ばかりでなくいろいろな企業が大量のビットコインを保有しようとしています。
マイニング報酬の減少は、短期的にマイナーの撤退につながる可能性がありますが、長期的には価値に対する需要が価格を押し上げる可能性も十分にあります。
ビットコインの発行上限は2100万BTCと決まっているため、希少性は今後も維持されます。マイニング報酬が減ることで、新規発行量が減り、希少価値が高まる可能性もあります。
マイニングハードウェアの性能向上やマイニングプールの効率化など、技術革新によってマイニングコストは削減され、採算性が維持される可能性もあります。
決済手段としての利用について
ビットコインのスケーラビリティ問題(需要の増加に応じてどれだけ適切にシステムを拡張できるか)を解決する技術として、ライトニングネットワークが注目されています。
ライトニングネットワークとは、ビットコインのブロックチェーンだけでは処理に時間がかかったり、取引手数料の価格が上がってしまったりすることがあるため、ビットコインのブロックチェーンの外部で取引を処理する技術です。
ライトニングネットワークの開発によって、ビットコインの送金速度と手数料が大幅に改善される可能性があります。
ライトニングネットワーク以外にも、ビットコインのスケーラビリティを向上させるための様々なセカンドレイヤー技術が開発されています。
セカンドレイヤー技術とは、 レイヤー1以外の部分でブロックチェーンネットワークの上に重ねて、様々な便利な利用方法を実現するための構造を持ち、データ処理をする際に使用される技術のことです。
これらの技術が普及することで、ビットコインの決済手段としての利用が促進される可能性があります。
近年、ビットコインの社会的な認知度と受け入れが急速に進んでいます。決済手段としての利用は、今後も増加する可能性があります。
マイナーの採算性向上について
マイナーの撤退は、報酬だけでなく、ネットワークのセキュリティ維持や新しいブロックチェーン技術の開発など、様々な動機を持っています。報酬が減少しても、これらの動機によってマイニングを継続するマイナーもいるでしょう。
マイニング報酬以外にも、トランザクション手数料(通信手数料)やステーキング報酬(保有しているだけで得られる報酬)など、マイナーの収入源は増加しています。
マイニングプールは、複数のマイナーを結び、効率的にマイニングを行うシステムです。マイニングプールによって、マイニング報酬が減少しても、採算性を維持できる可能性があります。
ビットコインの将来に影響を与える要素
マイニング報酬の半減期は、ビットコインの将来に影響を与える重要な要素の一つですが、唯一の要素ではありません。
需要、希少性、技術革新、社会的な受け入れなど、様々な要素が複雑に絡み合って、ビットコインの価格と決済手段としての利用を左右します。
なので、何度半減期を迎えようとも、決済手段としてのネットワークを維持し拡大していくことができれば、ビットコインが廃れることなく一定の価格を維持していくことは可能と思います。
ビットコインの価格は数年前までの単純なものとは違い、複雑な要素が絡み合ってきています。2020年の3回目までの半減期後とは様子が全く違います。
上記の考察は一つの例にすぎませんが、ビットコインの大きな将来性を語るには十分納得できるものではないでしょうか。
※ビットコインへの投資をおすすめするものではありません。
※ビットコインは大きな可能性を秘めたデジタル資産ですが、投資にあたっては自己責任で行ってください。
コメント