先般、ニュースでビットコインの不正な流出が報じられたDMMビットコインですが、12月2日に廃業が発表されているとのことです。
流出した顧客の暗号資産は4,502.9BTC(482億円相当)とのことです。
いわゆる北のハッカー攻撃とされていますね。
詳しい内情は分かりませんが、普通、暗号資産取引所の顧客資産は、ほぼ100%がネットワークにつながっていないコールドウォレットに保管されているはずですが、それが流出したというのはどういうことなのでしょうね。「秘密のカギ」も盗まれたということですね。
暗号資産を移動させる際の秘密のカギの署名作業を複数人ではなく特定の者に集中させていたらしいです。
顧客の日本円資産や暗号資産は補填されるということで、顧客の被害はなさそうなのが唯一の救いです。DMMビットコインは、IT大手DMM.comのグループのため、早期に資金援助が受けられたのでしょうね。
廃業の発端は、2024年5月に発覚したビットコインの不正流出とされ、関東財務局の立入検査で、管理体制が非常に甘かったことが指摘されていますが、それがなぜ今ごろ報道されたのでしょうか。
利用者には不透明なことが多すぎますね。
国内では 2014年の「マウントゴックス」、2018年の「コインチェック」に続く大規模な暗号資産流出事件となりました。
DMMビットコインは、事業が2025年3月ごろにSBIグループのSBI VCトレードに移管され、処理が完了した後は廃業となるそうです。
こういうことがあると、セキュリティーの高い暗号資産取引所を利用しましょうと言われますが、どれだけ立派なシステムや管理状況を公式サイトで公表していても、それをどのように運営管理しているのかは、利用する側には分かりません。
自分が利用している取引所がずさんな管理を行っていないよう祈るだけです。
もしも大量のビットコインなどを取引所に預けているのなら、自分のコールドウォレットに保管することを考えた方がよさそうですね。秘密のカギはプリントアウトして金庫にでも入れておくとか。
まあ、私はわずかなビットコインとソラナだけなので、心配ではありますが取引所に預けています。
こういうことがあると、以前は「ビットコインはだめだ」とか「ビットコインは破綻」とか言われましたが、取引所が廃業や破綻することとビットコインなどの暗号資産の信頼性とは全く関係がありませんので、念のため。
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