ゴールデンクロスとデッドクロスは株式用語ですが、暗号資産のチャートにも指標として使えます。
まずは、それぞれの意味を確認しましょう。
ゴールデンクロスとは
チャートにおいて、中期線が長期線を下から突き抜けること。上昇相場に入ったことを示すシグナルとして利用されています。
株価が底入れから上昇に転じると、まず短期線から上向きに転じ、株価の上昇が続くに従って中期線・長期線が上昇基調に転じます。そして、それまでは上から長期線、中期線、短期線となっていたものが、上から短期線、中期線、長期線の順番に入れ替わります。
短期線とは、移動平均線のうち、5週、10週、14週、15週、20週、21週などが使われます。
中期線とは、移動平均線のうち、50週、60週、75週などが使われます。
長期線とは、移動平均線のうち、90週、100週、200週などが使われます。
デッドクロスとは
上昇が止まり下降に入ると、平均線は短期線、中期線、長期線の順に下がり始めます。
この過程で中期線が長期線を上から下に突き抜けることを「デッド・クロス」といい、デッド・クロス後は上から長期線、中期線、短期線の順になり、下降相場に入ったことを示すシグナルとして利用されています。
短期線、中期線、長期線はゴールデンクロスと同様です。
ビットコインの日足チャート デッドクロスは来るか
次は2024年1月21日午前のビットコインの日足チャートです。
出典:コインチェック
短期線は20週移動平均線(青色)
中期線は50週移動平均線(赤色)
長期線は90週移動平均線(ピンク色)
矢印は2023年10月に現れたゴールデンクロスです。上昇トレンドに入ったことを表しています。
2024年1月11日に一時急騰して715万円を付けたあと、50週移動平均線を下回ってきています。
この先、中期線(50週移動平均線)が長期線(90週移動平均線)を下回るとデッドクロスが現れますが、どうなるかは注目するところだと思います。
チャートを見るには難しいことを知らなくても、移動平均線だけでもトレンドがある程度追えるように思いますし、案外正確なような気がします。
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